カルロスゴーンはなぜ逮捕されたの?“複数の不正行為”が発覚。ゴーン氏、ケリー氏は日産代表取締役解職へ

カルロスゴーンはなぜ逮捕されたの?“複数の不正行為”が発覚。ゴーン氏、ケリー氏は日産代表取締役解職へ

速報でも報じられていましたが日産のカルロス・ゴーン社長が逮捕されました。

どこまで資金流用が把握されているかはわかりませんが、日本企業で最高額の不正流用になるのではないでしょうか。

日産、ルノー、三菱自動車の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反で逮捕されました。

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日産ゴーン会長逮捕

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なぜ発覚したのかというと、自宅の購入代金などを日産に全額負担させながら、報酬として計上していない疑いがあると日産の関係者が地検特捜部に相談した事から話があがったようです。

つまり、内部告発であったという事ですね。

不正に収入を少なく報告していたという事で、その額は約50億円ともいわれています。

また、日産のケリー代表取締役も逮捕されており、二人は2011年3月期~15年3月期までの5年度分の有価証券報告書を共謀し過少記載したとのことです。

また、ルノーや、三菱自動車および取引先への納品や一部広告宣伝に関わる費用の支払いにあたり、ゴーン氏が行った取引に問題があったとしてかねてから告発があったとされています。

今回の問題は日産単体の問題となっていますが、今後、それだけでは終わらない可能性があります。

カルロス・ゴーンの年収・給料

・日産役員報酬が7億3500万円
・三菱から約2億2700万円
・ルノーから9億5千万円

計20億近い収入があったといわれています。

ここまでの巨額報酬を受け取っている人がなぜ収入を隠していたのでしょう。

本当にお金に執着が激しい人物だったのか、それとも別の理由があるのか

50億というのも大金ではありますが、数百億規模で稼いでる人物がなぜ、リスクを冒してまで50億円を隠したのでしょう。

正直、失うものの方が大きいですよね。

それに本人が気づかない訳がなく、一体どこから会計が隠蔽されていて、どれだけの人が関わっていたのでしょう。

深読みし過ぎかとは思いますが、クーデター、陰謀論も少し感じてしまいます。

現状、捜査中という事もあり、あまり明らかにできる情報が少ない事も影響しているかもしれませんが、多くの人がそのような印象を持っていると思います。

カルロス・ゴーンについて

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名前:カルロス・ゴーン
生年月日:1954年3月9日
年齢:64歳(2018年11月時点)
住居:日本
国籍:レバノン
   ブラジル
   フランス

フランスの自動車会社ルノーの取締役会長、日産自動車の会長、三菱自動車工業の会長、「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者という多くの肩書きを持つカリスマ経営者でした。

レバノンの高校を卒業後、フランスに移住しミシュランへ就職。

ミシュランのブラジル最高執行責任者を経て1989年にノースアメリカ会長兼最高経営責任者に就任し、ブラジルと北米部門で事業の黒字化を達成。

そのような経歴もあり、フランスのルノーがゴーン氏を引き抜き1996年にはルノーの上席副社長となります。

1999年3月には経営難であった日産がルノーと資本提携を結び、同年6月、ルノーの上席副社長の職にあったゴーン氏はルノーにおけるポジションはそのままに日産自動車の最高執行責任者に就任。

短期間で日産の経営立て直しを成功させ、その後も、ロシアの自動車メーカー「アフトワズ」会長や三菱自動車の会長に就任します。

経営難の自動車メーカーを再生させる請負人としての評価は高まり、それと共に報酬も増えていきました。

ゴーン氏はルノーに入社した後、工場閉鎖、不採算事業所の閉鎖、経費の圧縮などを推進し、コストカッターの異名を持ちます。

日産でもこのようにコストカットを勧めるとともに、大幅なリストラを行いました。

その数は2万人におよぶといわれています。

2017年4月には日産の社長を退任するも会長職に就き、ルノー、三菱自動車の3社を統括していました。

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日産は数ヵ月に渡る内部調査を実施

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内部通報を受けてから、日産は数カ月間に渡り、今回逮捕されたゴーン氏とケリー氏の不正行為について調査を行ってきたといいます。

その結果、ゴーン氏が日産の資金を私的に支出するなど複数の重大な不正行為を確認。

また、その不正にケリー氏が大きく関与していた事が発覚し、捜査に全面的に協力する形で今回の逮捕に至りました。

19日の夕方、ゴーン氏が飛行機で空港に到着したタイミングで東京地検が踏み込んだという事であらかじめ準備していた事が伺えます。

今回、問題となったゴーン氏の行動は以下の通り

1、有価証券報告書へ過少に報酬を記載したこと
2、日産自動車の投資資金を不正に私的目的で投資した
3、日産自動車の経費を不正に私的流用したこと

日産の西川社長のインタビューで語られた複数の不正行為は、金融商品取引法違反の罪にも問われる可能性があり、これから色々な追及がされていくのではないでしょうか。

業務上横領や特別背任容疑もあるかと思います。

脱税ではなく金商法違反なのでゴーン氏の所得申告に虚偽は無かったのかもしれません。

50億は経費で計上されており合法的なものだった可能性もあります。

海外の事情は余り詳しくないのでわかりませんが、ゴーン氏の納税先はフランスだと思うので、その関係もあり脱税でなく金商法違反だったのでしょうか。

今後、その詳しい説明もなされるかと思います。

カルロス・ゴーン解任

逮捕を受けて日産は

カルロス・ゴーンについては、長年にわたり実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明した

当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められた

と説明しており、ゴーン氏の会長と代表取締役の職を解くように取締役会に提案すると発表しています。

三菱自動車の見解

ゴーン氏は三菱自動車の会長も務めていましたが、広報担当者は

(ゴーン氏の役職について)どうするかは分からない。決まり次第、速やかに発表する

としています。

まとめ

日産は数ヵ月に渡ってゴーン氏を調査していたという事もあり、何かシナリオのようなものは念頭にあったと思います。

また、50億の不正というのは役員報酬であればCFOが把握していなければおかしい話です。

調べると2018年05月18日にCFOのジョセフ ピーター氏が退社し、専務執行役員であった軽部博氏が昇格し役職についています。

また、投資資金の不正流用とありましたが、金融機関の監査も入るはずです。

ゴーン氏、ケリー氏2人だけの問題なんですかね?

割と多くの人が関わっているような気がしました。

それこそ外部組織も含めてなのかなと感じてしまいますがどうなんでしょう。

問題はこの規模の額がなぜ今まで発覚しなかったのかという部分ですよね。

恐らくこれからもルノーや日産の株価は下がり続ける事だと思いますし、見方によれば国策捜査になってしまう状況です。

しかし、ゴーン氏の体制を崩すにはこの方法しかなかったのかもしれませんね。

どちらにしても疑問が残る形での収束を迎えそうではありますが、今後、詳細な情報が公表されることを期待したいですね。

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