千葉県木更津市で市議が殺害される事件が発生しました。
逮捕されたのは義理の息子の石川祥一。
なぜこのような事件が起きてしまったのでしょうか。
事件の概要
3月9日午後8時55分頃、千葉県木更津市中央のマンションで「男の人が血だらけで倒れている」と通報があり、木更津市議の石川哲久さんが死亡しているのが発見されました。
体には刃物で刺されたような複数の傷があり、県警は殺人事件と断定し防犯カメラの映像などを元に捜査を進めたところ、娘婿の無職石川祥一容疑者を犯人と断定。
石川祥一容疑者は東京都内に逃走しており、警察が身柄を確保したところ血の付いた包丁と鈍器を所持していた模様です。
石川哲久さんは頭や顔を鈍器のようなもので殴打されており、胸や腕などにも複数の刺し傷があったといいます。
石川祥一について
読み方:いしかわしょういち
年齢:44歳
職業:無職
住所:岡山市東区城東台(自称)
刺したことは認めているが、「殺意はなかった」と容疑を一部否認しています。
石川祥一容疑者は石川哲久さんの義理の息子で一時期は後継者として、選挙に立候補させようと周囲に紹介していたそうです。
「わたしの後継になります」
「政治家を目指してます」
石川祥一容疑者は大手ハウスメーカーを経て、石川哲久さんの紹介で県選出の国会議員の秘書を務めていたそうです。
石川哲久さんプロフィール
読み方:いしかわのりひさ
年齢:71歳
住所:中央2-2-18-1202
役職:木更津市議会広報委員会 副委員長
所属政党:無所属
所属会派:一新の会(あらたのかい)
所属常任委員会:建設経済常任委員会
石川さんは木更津市出身で、東京大学を卒業後に旧建設省入り。
退職後の2015年に市議に初当選されています。
県警によると、石川さんは妻と2人暮らしだったそうです。
妻が夕食後に外出し20分後に帰宅した際、12階の自室前の廊下にうつぶせで倒れている石川さんを見つけました。
「いい方ですよ。恨みを買う方でもないですし」
「いつも町内で相談役というか頼りにしている人でした」
周囲の人からの信頼も厚い人物だったようです。
犯行現場は?
犯行現場は「千葉県木更津市中央2丁目2-18ヴェルビュ木更津」の12階とみられています。
現場は住居とみられるマンションの玄関で、石川さんは血まみれでうつぶせに倒れていたといいます。
その1時間後に死亡が確認されました。
また、血痕は玄関だけでなく室内にも残っていたと報じられています。
石川祥一容疑者が発見されたのは都内のバスターミナルという事で、木更津駅から運行されている高速バスなどで逃亡したのではないでしょうか。
石川祥一は妻や娘にDVしていた
自分の妻や娘へのDV(家庭内暴力)が原因で石川哲久さんとトラブルになっていた事が捜査で明らかになりました。
昨年5月に石川祥一容疑者の妻から家庭内のトラブルについて県警に相談があったといいます。
「夜道は娘や孫を歩かせられない」
「買い物も1人で行くのはだめだ」
このように石川哲久さんは心配していたといいます。
離婚協議中で別居しているという事で、石川祥一容疑者と石川哲久さんの関係もかなり悪化していたのではないでしょうか。
犯行動機は?
後継者として指名されていながらも、それを白紙に戻された事がきっかけの逆恨みだったのではないかと思われます。
元は性格などに問題もなかったのかもしれませんが、妻や娘にDVをしている人物をさすがに後継者として指名する事はできませんよね。
石川哲久さんの判断に問題があったようには思えません。
昨春に市議の後継として指名していましたが、石川哲久さんは今春の市議選に自ら立候補することを決定していました。
また、後継者として指名していた時期には石川哲久さんが副市長になる事を模索していたという情報もあります。
石川哲久さんが副市長となり、石川祥一容疑者が市議を務める事を構想していたのではないでしょうか。
2018年1月に市議選に出馬することを家族会議などで決定。
同年3月頃に今まで務めていた秘書を辞任。
同年5月にDVが発覚。
夏ごろに白紙に撤回という経緯のようです。
また殺意はなかったと供述しながらも「恨みがあった」と話しています。
DVがきっかけでレールから急に外れる事になり、順風満帆だった人生が一転した石川祥一容疑者。
44歳という事もあり、人生に絶望してしまった事から犯行に及んだのではないでしょうか。
ネットの声
っつか、こんなことしたら永遠に選挙出れないじゃん。
まーいずれにしてもこんな人が後継にならなくて木更津の人たちは良かったね。
娘も特に孫も精神的に悲惨。
それと金づちで殴って刃物で刺しておいて殺意は無かったは通じない。
自分の身の周りのトラブルや揉め事を解決できない人に民を良い方向にする事ができるのでしょうか。
出生時から徹底的に身上調査すべきだった。
DV体質は幼少期にきっかけがあることが多い。
容疑者からすれば石川家に婿に入り、大手住宅メーカーを辞め、国会議員秘書までやった上で市議選に出る準備をしていたのに、被害者から突然梯子を外されて、人生を狂わされたと激昂したのだろう。
それも身から出た錆だけど。
そもそも、こういった事件を起こす人間が、順調にいけば市議になっていたわけで・・・見抜いた義父様は本当に素晴らしい方だったんだと思います。
その想定以上の行動に出るということまでは見抜けなかったんでしょうが、最後まで木更津市を守ったという意味では尊敬に値します。
特に地方議員は、どんな人間でも、世襲さえ受ければ当選してしまうのが現状なので、そこから改善しないことにはダメですね。
何も知らない父親は娘婿を後継者にと、当然考えたのでしょう。
でもこのDV夫の暴力が我慢できなくないほどになったかのか娘が暴力を訴え、父親の知るところになったんでしょうね。
そりゃあ、後継者にする訳にはいかないですよ。
議員になる前に正体を現してよかった。
しかし、その原因を作ったのは自分。
それを反省できるか、人のせいにするかで、人間性を判断される。
結婚前に身元調査しても、DVは、わからないかも。
国会議員を含めて世襲なんてあるから日本の政治はダメになってるんだよ。
議員の一族は同じ選挙区(今回だと同じ市議)からは立候補できないようにしないと。
まとめ
「祥一がかわいそう」と発言する人も周囲にはいたそうです。
しかし、自分の娘、孫にDVをする男を後継者としては選べませんよね。
白紙に撤回というのも問題がある判断ではなかったと思います。
後悔して誠心誠意、奥さんと子供に謝罪して、また一から下働きなどでも義父の元で努力すれば、また違う人生が歩めていたのかもしれませんが、最悪な結果を選択してしまいました。
奥さんや子供を更に悲しませる行動をとってしまった事が残念でなりません。
亡くなられた石川哲久さんには心よりご冥福をお祈りいたします。