和歌山毒物カレー事件・林真須美の現在。動機は?子供は?冤罪って噂は本当?

和歌山毒物カレー事件・林真須美の現在。動機は?子供は?冤罪って噂は本当?

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1998年7月25日、和歌山県和歌山市の夏祭りのカレーに毒物が混入した和歌山毒物カレー事件。

今でも色々な噂がされる事件ですが、詳細はどうだったのか、冤罪だったという噂はどうなのでしょうか。

林真須美死刑囚の動機や家族構成なども合わせてまとめています。

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和歌山毒物カレー事件の概要

1998年7月25日、和歌山県和歌山市の園部地区で行われた夏祭りでカレーを食べた67人が腹痛や吐き気を訴え、合計4人が死亡した事件

保健所は事件直後、食中毒だと判断したが科学警察研究所により亜ヒ酸の混入が判明します。

その時、カレーを調理していた林真須美に容疑がかけられました。

森永ヒ素ミルク中毒事件で有名になったヒ素ですが、この事件でも周知されるきっかけとなったのではないでしょうか。

逮捕までの経緯

容疑がかけられた後、警察が調べたところ多額の保険金が林真須美死刑囚やその夫の周りに多額の保険金が流入している事に気づき、最初は保険金詐欺容疑で強制捜査が行われます。

その後、カレーの事件についても捜査が及び、殺人の容疑で起訴されることとなりますが、犯行と林真須美を結びつける証拠がなかったので、当日の祭りを再現するなどして警察は状況証拠を積み重ね、他に犯人がいないことを立証します。

林真須美は逮捕されてからもずっと黙秘を続け、弁護側も無罪を主張していましたが、動機は認定できないが、ヒ素を混入できたのは被告だけだと認定、死刑が宣告されました。

林真須美の生い立ち、プロフィール

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本名:林真須美(はやし ますみ)
生年月日:1961年7月22日
出身地:和歌山県
職業:専業主婦
配偶者:林健治(はやし けんじ)

1961年7月22日、3人兄妹の長女として和歌山県で生まれ、大阪の看護学校卒業後、林健治氏と結婚。1男3女の母。

林真須美の幼少期

父親はおとなしい性格で、母親は外交的な性格の保険外交員でした。

3人兄妹の末っ子で兄が上に二人おり、共働きの家庭で育ちます。

家庭は経済的にも周囲の中では恵まれた方ではありましたが、親の不在は多く、あまり遊んでもらえなかったそうですが素直で明るかったと証言されています。

林真須美の学生時代

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幼少期とは違い学生時代には明るいといった印象は薄れ、内気で大人しい性格へ変わったといいます。

しかし、幼少時代から一貫して負けず嫌いだったらしく、普段は穏やかでもテストで悪い点をとるなどするとヒステリーを起こし、周囲を驚かせることもあったのだとか。

高校は和歌山県立箕島高校に進学と噂されていますが、真偽は不明です。

高校卒業後は大学付属の看護学校に進学。

しかし、寮はルールに厳しく生活自体が嫌になり自由を求めるようになっていったそうです。

そんな折に出会ったのが夫である林健治です。

当時2年生、19歳だった林真須美は高級車で迎えにきて、20万円もするネックレスなど高価なプレゼントを貰い、金銭的にも裕福で既婚者にも関わらずギャンブルで見たこともないようなお金をつぎ込むなどとにかく自由だった林健治に恋をするようになります。

林真須美の結婚生活

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1983年、22歳のころに林健治と結婚。

当時、既婚者だった林健治は妻と離婚し、この結婚が3度目になります。

林健治はDV癖があり、披露宴の際に行き違いがあり激昂し林真須美の顔を平手打ちし殴ったといわれています。

その後、林健治はギャンブルなどで散財し破産。

経営していたシロアリ駆除の会社も倒産することなり、家賃3万円のアパートで夫婦共働きの生活を送ることになります。

林真須美はウェイトレスや化粧品販売に従事していたのとのこと。

その甲斐もあってか結婚2年目の1984年には新築一戸建てを3500万のローンを組み、長男と長女も生まれ、翌85年には次女が生まれます。

結婚後、働かなくなった夫に不満が募る

「早く死んだらいい」
「カスを掴んでしもた」

次第に最初は裕福だった夫の収入もなくなり競輪などのギャンブルにハマる夫を心底憎むようになります。

保険金詐欺で多額の金銭を得る生活に

林真須美が最終的に就いていたのは保険外交員。

これは母親の影響もあったといわれていますが、そこで培った知識を元に夫の林健治と保険金詐欺を働くようになるのです。

1993年、林健治がわざと骨折し、バイク事故として後遺障害保険金を2052万搾取。

1996年、林真須美がわざと両足に火傷を負い、バーベキューの炭火に自転車で突っ込んだ事故と偽り入院給付金を459万搾取。

1997年、林健治がわざと亜ヒ酸を飲み保険金を得ようとして失敗。

このころ、林真須美の母親が急性白血病により亡くなり保険金1億4000万が入り込んできますが、これも亜ヒ酸を実母に飲ませたといわれています。

1997年、知人男性に亜ヒ酸入りの牛丼を食べさせ1億2910万を搾取しようと思ったけれど死亡しなかったため入院給付金539万を搾取。

1997年、亜ヒ酸を飲み後遺障害で入院している林健治の容態を重く見積もり高度障害保険金1億3786万円搾取。

1998年、再び知人男性に亜ヒ酸入りうどんを食べさせるも、ここでも再度失敗。

この一連の保険金詐欺を経て、毒物カレー事件へと繋がっていきます。

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犯行の動機は?

林真須美は法廷で動機について一切語りませんでした。

そのため、真相はわからずじまいなのですが、最も動機として有力とされたのがカレーを作っていたガレージ内で主婦たちに疎外された事に腹を立て犯行に及んだという説です。

この時、林真須美は多額の保険金を得ており、それを動機にするには弱いと死刑判決に異を唱える声も多くありました。

当時、林真須美の住んでいた地域はシロアリ被害が多く、亜ヒ酸は普通に殺虫剤として使われていました。

そのため、同地域でも他に6件ほど亜ヒ酸を所持している家庭が見つかっているらしく、冤罪ではないかともいわれていました。

林真須美、冤罪の可能性

この事件に対しては殺意が伺えないという見方が強いです。

亜ヒ酸自体が普通に出回っている地域で家庭にもあったため、それが人を死に至らせるような毒物としての認識があったのかどうか、135グラムと物凄い量の亜ヒ酸が用いられているけれど、4つあった鍋の内、1つにしか入れられていません。

裁判では以下の理由で林真須美が犯人であると認定しています。

①カレー鍋に混入されていた亜ヒ酸と被告人の自宅等にあった亜ヒ酸が同一であること
②被告人が午後0時20分から午後1時までの間、1人でカレーを見張っており、カレー鍋に亜ヒ酸を混入する機会があったこと
③他の時間帯において、他の者が亜ヒ酸を混入する機会がなかったこと
④被告人およびその家族がカレーを食べていないこと
⑤くず湯事件をはじめとして、被告人が過去、飲食物に亜ヒ酸を混入して他人を殺害しようとしたという類似の犯罪を行っていること

①に関しては周辺で20人を超えますし、しかも林健治は当時、亜ヒ酸をプラスチック容器に入れて、夏祭り会場に面した貸ガレージに置いていたため、誰でも中に入れる状況でした。

②林真須美は一人ではなく次女とずっと一緒で次女もずっと一緒だったと証言している。近所の女子高生は白いTシャツを着た林真須美を見かけたと証言していますが、当時、林真須美が着ていたのは黒のTシャツで、これは林真須美本人ではなく次女であったとみられます。それだけでなく、その場所には4歳になる末っ子もおり、その際に次女はカレーの味見をしています。

③カレーが振舞われる午後5時には蓋が外され、再度加熱され、入れ代わり立ち代わりで1時間に渡りかき混ぜられたらしく、その際に誰かが混入できないという事はありません。

④これは急遽予定を変更し長女と三女を家に残して急遽カラオケに出かけています。この時、出かけるにあたってカレーを食べてはいけないという指示はされていなかったといいます。しかも子供のご飯も用意していなかったとのこと。

⑤林健治は林真須美について「自分の得にならない犯罪はしない」と断言しています。確かに今までの保険金詐欺の流れと同様の手口でしたが、当時、大量の保険金を得ていた林真須美が犯行に及ぶには動機が乏しすぎるという点は考慮されていません。

冤罪だった場合、考えられる犯人は?

夫、林健治は真犯人がわかったと口にしています。

当時、新興住宅地だった現場は、住民の対立関係などのしがらみがあり、ただでさえキレやすい林真須美は住民と揉めて激昂することもあったのだとか。

その近隣住民のA氏は林真須美と同じ条件を満たしていて、当時カレーに亜ヒ酸を投入できる立場にあったそうです。

性格も林真須美同様にキレやすい性格で、よく揉めていたといいます。

控訴審では林真須美が

「カレー調理場のガレージに戻った時、近くに男2人が立っていた」
「二女とカレー鍋の見張りをしている間、別の男が通りかかった」

このように証言しています。

また、ネットなどでも有名ですが次女が犯人では?という意見も多々見受けられます。

目撃証言でも間違えられたこともあり、当時は亜ヒ酸をカレーに混入できる場所にいました。

それを庇って冤罪でも言い出せないとすると、つじつまが合うという話なんですね。

林真須美の死刑執行日はいつ?

2009年に最高裁で死刑が確定したのちも、再審請求を続けていましたが2017年3月に和歌山地裁は再審請求を認めないと決定しました。

現在、林真須美は大阪拘置所に収監されています。

昨年は歯も抜けおち減塩のおかゆを食べていたと記されています。

具体的な執行日は未定ですが、再審請求が却下されているので間もなくではないかといわれています。

警察が動機も証拠もなく死刑をくだした事件

この事件に関しては動機も実証もましてや自白もありません。

ただ、状況証拠により死刑が確定された事件です。

これは警察が印象操作して被害者に聴取すれば十分可能な事であり、また、科学鑑定の鑑定人が鑑定事項を明確にしていないので不利な結果を作ってほしいといわれたらその通りになります。

冤罪なのかそうでないかは誰にもわかりません。

別人にヒ素を飲ませる行為をした事実もあるため、林真須美が悪くないという訳でももちろんありません。

法が湾曲された印象操作で決してしまうという可能性を示唆した事件でもあるので、真相の究明は必要だったのではないかと今でも考えさせられる事件だと思います。

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