カサンドラ症候群がトレンドワード入り!症状、原因、治療法などは?

カサンドラ症候群がトレンドワード入り!症状、原因、治療法などは?

テレビ番組「スッキリ」で取り上げられた事で話題になったカサンドラ症候群。

ネットではこれに共感する声もあれば批判的な声も見受けられました。

一体、どのような症状なのでしょうか。

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カサンドラ症候群とは?

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カサンドラ症候群は別名カサンドラ情動剥奪障害とも呼ばれ、アスペルガー症候群の妻や夫を持つパートナーが相互関係を築く事ができずに自信を失ってしまったり、周囲から理解されない事によって精神的や身体的に苦痛を感じてしまう症状を指します。

アスペルガー症候群はは広い意味での「発達障害」に含まれる症状です。

親しい友人関係を築く事ができないという特徴があり、冗談や比喩、皮肉といったものが理解できなかったり、物事のルールがわからなかったりなど、対人関係に悩みを抱えるケースが多いといわれています。

そのようなパートナーを持つ人は相手を理解しようと努めますが、それでも色々な齟齬が出てしまう事により悩み苦しみます。

アスペルガー症候群は男性の方が女性よりも4倍も多いといわれており、カサンドラ症候群は妻がなる病気として語られる事がとても多いです。

カサンドラの由来はギリシア神話に登場する太陽神アポロンから予知能力を授かったトロイの王女の名前です。

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アポロンから愛されていたカサンドラですが、その能力でアポロンに捨てられる未来を予知してしまい、アポロンの愛を拒絶し、怒ったアポロンに「カサンドラの予言を誰も信じない」という呪いをかけられました。

カサンドラは周囲に真実を伝えるも、誰からも信じられる事はありませんでした。

このようなエピソードから色々な分野で「カサンドラ」は比喩として使われています。

カサンドラ症候群の症状は?

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片頭痛や体重の増減、パニック障害、自己評価の低下、うつ、パニック障害などの症状が出るといわれています。

心の繋がりである情緒的交流がうまくいかない事で次第に理由がわからないけれど辛い、苦しいという感情を持つようになり、また、それを周囲が理解してくれない事で二重に苦しむ事になります。

辛さや苦しみに対しての理解は救いです。

何一つ理解がない状況の中での苦労は何事にも代えがたい苦痛であり、そのような生活を続けるという事は心が壊れてしまう事に十分直結する事だといえるでしょう。

カサンドラ症候群は何がきっかけでなるの?

カサンドラ症候群は二次障害になります。

相手との関係の中で色々な葛藤が続きカサンドラ症候群となります。

積み重なった苦しみを抱えて孤立する事で、色々な不調を感じるようになります。

相手がASDであると理解していればまだ接し方がわかるかもしれませんが、中には自分がASDである事を自覚していない人もいます。

そのような人と生活する中で、相手ではなく自分自身がおかしいのではないか?と感じてしまう事もカサンドラ症候群となるきっかけになります。

非常に近しいのが強烈なショック体験や強い精神的なストレスが引き起こすPTSDが挙げられます。

PTSDとカサンドラ症候群の決定的な違いはPTSDが過去のトラウマによって苦しむ事に対してカサンドラ症候群は現在進行形で苦しみ続けているという点です。

カサンドラ症候群になりやすい人は?

真面目な人や頑固な考えである人はカサンドラ症候群になりやすいといわれています。

こうあるべきだという考えを持つ完璧主義の人、物事をはっきりと決めないと気が済まないという思考の人は察する事が苦手なASDの人と摩擦が生まれやすく、日々の言動や行動にフラストレーションが溜まってしまいます。

しかし、それを変えようとしたとしても根本的な問題が解決する事はなく、次第に精神的に追い込まれてしまいます。

自分の愛する人なら当然理解してくれる

そのような理想を持っている人も、かなりなりやすいと言えるでしょう。

心理学者のマクシーン・アストンはアスペルガー症候群のパートナーが自分の考えを理解していると期待するのは、目の見えない人になんのヒントも与えず「私が手に持っているものを当てなさい」と言っているようなものだと語っています。

決してASDの人が悪いという訳ではないのです。

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カサンドラ症候群の治療法は?

薬物療法や心療内科でのカウンセリングなども可能ですが、自身のカサンドラ症候群の症状が落ち着いたからといって、ASDのパートナーとの関係が続く以上は根本的な解決にはなりません。

また、ASDは病気とは異なるため、明確な治療法が存在しません。

それは個性であると捉えるべきことであり、ASDだからといって否定するべき事ではないのです。

世間では夫婦の3組に1組が離婚しているといわれています。

それはASDとカサンドラ症候群の方だけが離婚しているのではなく、一般の夫婦の方が離婚している件数は多いでしょう。

お互いが理解しようと努める事を怠ったのであれば、一般の夫婦であってもうまくいかずに終わりを迎えるのです。

カサンドラ症候群はお互いがこの問題を理解する事だけが解決の唯一の道です。

ASDに対しての理解を持つ事、ASDである事を本人が理解する事、そして、どのようにお互いが接していくかを深く話し合い、お互いについて協力して勉強する事が、二人の関係を好転させることができます。

ネットの反応

自分の立場によって、色々な意見に分かれると思います。

ASDの人も苦しみを持っている

カサンドラ症候群が紹介された際にネットでは比較的、同情的な声が多く挙がりました。

アスペルガー症候群をはじめ、発達障害の方は日常で様々な一般の人との思考の齟齬に悩まされています。

発達障害は努力で治るようなものではありません。

大人になってからの発達障害は会社で努力しているにも関わらず、周囲からイライラされたり、仕事で些細なミスを繰り返したり、コミュニケーションがうまくとれなかったりと多くの苦労をしている場合が多々、見受けられます。

仕事でそのように辛い思いをしながら、世間一般では一番の理解者と呼べる配偶者からも理解されない日々を送るというのは、ASDの方も逃げ場がありません。

ASDの方も、カサンドラ症候群の方も、どちらも同様に何か些細な衝撃を加えるだけで崩れてしまう精神状態である可能性もあります。

カサンドラ症候群になってしまうのは決して配偶者が悪いわけではありません。

理解できない事をおかしいと感じる必要もありません。

自分が理解できないのに当事者でない他人がそれを理解できるはずもありません。

一部ではカサンドラ症候群が普及して欲しくないという声もありましたが、カサンドラ症候群が周知される事で、問題を当事者の外に取り出して置くことができます。

外在化させることは客観的に物事を捉えるための大切な手段です。

ASDが悪い訳でもなく、カサンドラ症候群が悪い訳でもないのであれば、それは自身と問題を別のものとして分けて考える必要があります。

同じ状況の人と話す事で心が安らぐ場合もあります。

また、医療機関や相談窓口の存在を知るきっかけになるかもしれません。

ASDについてもカサンドラ症候群についてもまだ認知が浅い状態だと思いますので、多くの人がこの問題について考えるきっかけになってほしいと思います。

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